Google Cloud ハンズオン教科書|2026-08 版
StellarArc

Google Cloud ハンズオン教科書

Professional Cloud Architect 認定を目指し、コンピューティング・ネットワーク・データ・セキュリティ・運用まで、公式ドキュメント(docs.cloud.google.com)に準拠してすべての章で実際に手を動かしながら Google Cloud を一周する教科書です。

全 18 章 ハンズオン 51 本 図解 81 枚 理解度チェック 90 問 試験ガイド全 6 セクション対応 2026-08 版

第 1 章から始める

この教科書について

読者として、Linux・ネットワーク・コマンドラインの基礎があるエンジニアを想定しています。Google Cloud の経験は不要です。各章は「概念解説 → 図解 → ハンズオン → つまずきポイント → 理解度チェック」で構成され、Google Cloud Professional Cloud Architect(PCA)試験ガイドの 6 セクションを全章でカバーします。第 I 部(第 1〜4 章)だけは順番に進めることを推奨します。

I 基礎編 第 1〜4 章 プロジェクト・IAM・VPC・VM — Google Cloud の土台を自分の手で組める II アプリケーション実行基盤 第 5〜7 章 LB・GKE・Cloud Run — ワークロードに合う実行環境を選んで公開できる III ストレージとデータ 第 8〜11 章 適材適所のデータストアを選定し、分析パイプラインを引ける IV 接続とセキュリティ 第 12〜14 章 オンプレ接続・多層防御・コンプライアンスを設計できる V 運用と信頼性 第 15〜17 章 SRE・CI/CD・移行と DR — 本番運用に耐える設計ができる VI 試験対策 第 18 章 ケーススタディ 4 本を設計し切り、本番試験に臨める
図 0-1 各部を終えた時点で「何ができるようになるか」。第 I 部だけは順番に進める前提で、以降は必要な部から読んでも成立します。
必要なもの: Google アカウント、Google Cloud の無料トライアル($300 クレジット・90 日間)または課金アカウント、ブラウザ(ハンズオンは Cloud Shell 前提のためローカル環境構築は不要)。各ハンズオンには費用の目安と後片付け手順を明記しています。
情報の鮮度: 本書は 2026-08 時点の公式ドキュメントに準拠しています。制限値・料金・SLA・試験内容は変わるため、実装前・受験前に各章末の参考リンクから最新のドキュメントと認定ページを確認してください。

PCA 試験ガイドとの対応

PCA 試験(2 時間・50〜60 問・多肢選択式)は次の 6 セクションで構成されます。本書の章との対応は次のとおりです。試験の 20〜30% はケーススタディ(第 18 章)に基づいて出題されます。

試験ガイドのセクション出題比率対応する章
1. クラウド ソリューション アーキテクチャの設計と計画約 24%第 1 章、第 3 章、第 4 章、第 5 章、第 6 章、第 7 章、第 8 章、第 9 章、第 10 章、第 11 章、第 12 章、第 17 章、第 18 章
2. ソリューション インフラストラクチャの管理とプロビジョニング約 15%第 3 章、第 4 章、第 5 章、第 6 章、第 8 章、第 9 章、第 11 章、第 12 章、第 13 章、第 18 章
3. セキュリティとコンプライアンスを考慮した設計約 18%第 2 章、第 13 章、第 14 章、第 18 章
4. 技術プロセスやビジネス プロセスの分析と改善約 18%第 15 章、第 16 章、第 17 章、第 18 章
5. 実装の管理約 11%第 1 章、第 10 章、第 16 章
6. ソリューションとオペレーションの信頼性の確保約 14%第 7 章、第 15 章、第 16 章、第 18 章

目次

第 I 部 基礎編

第 1 章 Google Cloud の全体像と開発環境セットアップ リージョン / ゾーンとリソース階層の全体像を掴み、予算アラートで課金事故の保険を張ってから、Cloud Shell と gcloud で全章共通の足場プロジェクトを整える。PCA 試験の形式もここで押さえる。 ハンズオン 3 本|図解 4 枚|理解度チェック 5 問 第 2 章 IAM とリソース階層 — 権限設計の基礎 組織 → フォルダ → プロジェクトの階層とポリシー継承を土台に、事前定義ロール・鍵なしサービスアカウント・組織ポリシーで最小権限を設計する。 ハンズオン 3 本|図解 5 枚|理解度チェック 5 問 第 3 章 VPC ネットワーキングの基礎 グローバル VPC × リージョナルサブネットの二層構造を土台に、ファイアウォール・ルート・Cloud NAT で通信の境界と出口を設計する。 ハンズオン 3 本|図解 4 枚|理解度チェック 5 問 第 4 章 Compute Engine — 仮想マシンとインスタンスグループ マシンファミリーと Spot VM の選定、Hyperdisk とスナップショットの設計、そして MIG によるオートヒーリング・オートスケーリング・ローリング更新まで、IaaS 運用の型を身につける。 ハンズオン 3 本|図解 4 枚|理解度チェック 5 問

第 II 部 アプリケーション実行基盤

第 5 章 Cloud Load Balancing・Cloud DNS・Cloud CDN L7/L4・プロキシ/パススルー・外部/内部・グローバル/リージョンの 4 軸で LB を選び、バックエンドサービス・ヘルスチェック・CDN キャッシュ・DNS ルーティングポリシーでグローバル配信の前段を設計する。 ハンズオン 3 本|図解 4 枚|理解度チェック 5 問 第 6 章 GKE — マネージド Kubernetes Autopilot と Standard の選択、Gateway API での公開、スケーリングの階層、Workload Identity。GKE 設計の勘所をハンズオンで掴む。 ハンズオン 3 本|図解 5 枚|理解度チェック 5 問 第 7 章 Cloud Run とサーバーレス — コンピューティングの選び方 リビジョン・オートスケール・2 つの課金モデルという Cloud Run の心臓部を押さえ、functions / jobs とイベント駆動、CE・GKE との選び分けをハンズオンで学ぶ。 ハンズオン 3 本|図解 5 枚|理解度チェック 5 問

第 III 部 ストレージとデータ

第 8 章 Cloud Storage — オブジェクトストレージ設計 ロケーションとストレージクラスの 2 軸でバケットを設計し、ライフサイクル・Autoclass・バケットロックでコストと保護を自動化。署名付き URL と転送手段の選択も押さえる。 ハンズオン 3 本|図解 4 枚|理解度チェック 5 問 第 9 章 リレーショナルデータベース — Cloud SQL・AlloyDB・Spanner Cloud SQL の HA・リードレプリカ・PITR、AlloyDB の位置づけ、Spanner の外部整合性とインスタンス構成を押さえ、要件から RDB を選び分ける設計軸を身につける。 ハンズオン 2 本|図解 4 枚|理解度チェック 5 問 第 10 章 NoSQL とインメモリ — Firestore・Bigtable・Memorystore Firestore・Bigtable・Memorystore の守備範囲と行キー設計・キャッシュパターンを押さえ、エミュレータで課金ゼロの開発ループを回す。ストレージ全製品の選択地図つき。 ハンズオン 3 本|図解 5 枚|理解度チェック 5 問 第 11 章 データ分析基盤 — BigQuery・Pub/Sub・Dataflow BigQuery のストレージ・コンピュート分離とパーティショニング、Pub/Sub の確認応答とデッドレター、Dataflow までのストリーミング分析基盤を設計し、bq と gcloud で体験する。 ハンズオン 3 本|図解 5 枚|理解度チェック 5 問

第 IV 部 接続とセキュリティ

第 12 章 ハイブリッド接続と VPC 設計パターン HA VPN と Interconnect の選択軸、共有 VPC・ピアリング・PSC・NCC の使い分けを整理し、2 つの VPC を HA VPN + BGP で実際に接続して確かめる。 ハンズオン 2 本|図解 4 枚|理解度チェック 5 問 第 13 章 セキュリティ設計 — 鍵・境界・ゼロトラスト 暗号化 3 段階と Cloud KMS・Secret Manager、組織ポリシーと VPC Service Controls の境界、IAP・Cloud Armor・SCC まで、多層防御を鍵と踏み台レス SSH の実装で体得する。 ハンズオン 3 本|図解 5 枚|理解度チェック 5 問 第 14 章 コンプライアンスとデータ保護 HIPAA・PCI DSS・GDPR を設計に翻訳し、Assured Workloads で規制を強制。Sensitive Data Protection の PII 検出・匿名化と Cloud Audit Logs の証跡設計を手を動かして学ぶ。 ハンズオン 3 本|図解 5 枚|理解度チェック 5 問

第 V 部 運用と信頼性

第 15 章 オブザーバビリティと SRE Cloud Monitoring・Logging で指標とログの経路を設計し、SLI / SLO / エラーバジェットとバーンレートで信頼性を数値運用する。カオスエンジニアリングと DiRT で備えを検証する視点まで。 ハンズオン 3 本|図解 4 枚|理解度チェック 5 問 第 16 章 IaC と CI/CD — Terraform・Cloud Build・デプロイ戦略 Terraform でインフラをコード化して state を GCS に置き、Cloud Build から Cloud Run への自動デプロイを組む。ローリング / Blue-Green / カナリアの選び分けまで押さえる。 ハンズオン 3 本|図解 4 枚|理解度チェック 5 問 第 17 章 移行・DR・コスト最適化 移行の 4 フェーズと移行パターン、ツールの対応表と転送計算、RTO / RPO から選ぶ DR パターン、CUD・SUD・ライトサイジング・請求エクスポートによるコスト最適化を学ぶ。 ハンズオン 3 本|図解 4 枚|理解度チェック 5 問

第 VI 部 試験対策

第 18 章 ケーススタディ攻略と試験対策 公式ケーススタディ 4 本を制約と要求に仕分けて Google Cloud プロダクトへ翻訳する型を身につけ、解答 3 原則・試験形式・更新試験までの流れで本番に備える総仕上げ。 ハンズオン 2 本|図解 5 枚|理解度チェック 5 問